うつ病は精神的なエネルギーが低下して、気分が沈み込んだり、
物事に興味を持ったり楽しんだりすることができなくなる精神疾患です。
うつ病にかかると、気持ちが沈み込んで苦しくてたまらなくなったり、
これまで楽しめたことが楽しめなくなったりします。
むやみに自分を責めたり、集中力や記憶力が低下したり、自殺したい衝動に駆られたりすることもあります。
しかし、うつ病は体の病気でもあるのです。
睡眠のリズムが乱れたり、食事がいつものようにとれなくなったりすることが良くありますし、
食べてもそれが身にならずに、体重が減っていくこともあります。
うつ病に限ったことではありませんが、
精神的に不調になっているときには、同時に体も調子を崩しています。
ストレスがたまっているときには体を防御する免疫の働きが落ちています。
自律神経の働きやホルモンの働きにも変調が起こっています。
そのために、全身倦怠感、頭痛、腰痛、腹痛、食欲不振(場合によっては過食)や
体重減少、不眠(場合によっては過眠)など様々な体の症状が現れてきます。
このようなときに体の検査をすることは大切ですが、
体だけでなく、こころの状態にも目を向けるようしてください。